支援実績
切削加工精度の向上と短納期・量産体制構築に向けた支援|檜 創建(株)
支援企業の概要
代表 | 小栗 幹大 氏 |
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創業 | 昭和62年 |
従業員 | 36名 |
事業内容 | 木材・木製品製造業(木製浴槽製造) |
強み・特長 | 昔ながらの「桶作り」で培った技術を受け継ぎながら、一つ一つの製品を心込めて全て手作業で仕上げている。 主力製品「O-Bach」は、従来の木製浴槽とは違う革新的な製造方法を確立した結果、タガが無くても形状維持・防水性保持が可能になり、デザイン設計上の自由度が高く、シンプルで美しい自由曲線を備えたモダンかつ和の要素を兼ね合わせたデザインの浴槽である。 |
ホームページ | http://www.hinokisoken.jp/ |
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相談内容・課題など
近年 新商品の開発を行うにあたり、新たに設備を導入しようと計画しており、補助金申請をしたいという相談を受けた。
支援内容・活用した支援メニューなど
①ヒアリングによる社内では気付かない問題点・課題の整理
当初、新商品開発のための設備導入の相談を受けたが、ヒアリングを行っていく中で、社内では当たり前で気付かないある問題点・課題を見つけ出した。
それは浴槽製作の多くの部分を職人の手作業で行っており、重要な部分の掘削作業ではミリ単位の誤差で材料が廃棄になるケースがあることや、非常に鍛錬のある作業で肉体的・精神的負担が大きく、1日の生産数に限界があることだった。
②ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金の申請書作成支援
まず設備の導入に向けて、ものづくり補助金の活用を提案した。
また補助金の申請をするにあたり、社長を中心とする社内担当者3名、商工会担当者1名、支援室担当者1名の総勢5名のチームで取り組んだ。
申請の作成時には、担当者と密に連絡を取りながら、写真やグラフを取り入れるなどの提案を行い、審査員にわかりやすい申請書になるように何回もブラシュアップを行った。
③先端設備等導入計画の申請書作成支援
ものづくり補助金との関連性を含め、先端設備導入計画の申請についても支援を行った。
成果・改善効果など
①設備導入による加工精度と生産性の向上
設備の導入により、加工精度が向上し材料廃棄がなくなった。また生産性が向上され、生産数の増加に繋がった。
さらに職人の作業負担も減り安全性・作業環境も改善することができた。
②新商品開発に取り組む従業員の意識の向上
従業員から、新たに導入した設備を使用して新商品の提案が上がってくるなど、従業員の意識向上にも繋がり、社内の雰囲気も一段と良くなった。
事業者の声
事業計画書の作成では何度も諦めかけた場面があったが、何度も巡回相談で励まされたり顔を合わして行うことができたため、最後まで乗り切ることができた。
設備導入できたことで、新たな商品開発も検討したいという意見が多く生まれ、社員の意識向上が図れている。
今回の相談だけでなく、以前から相談に対応してもらっており、継続的にできていることが重要に感じた。