支援実績
栗和菓子製造工程の効率化による生産性向上・売上拡大事業|(有)南陽軒
支援企業の概要
代表 | 小南 益良 氏 |
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創業 | 明治期創業 |
従業員 | 8名 |
事業内容 | 和菓子の製造・販売 |
強み・特長 | ①H12年よりWEB販売を展開、楽天総合ランキングで1位を獲得した実績がある ②テレビなどメディアにも取り上げられている ③地元食材へのこだわりがある ④4代目の後継者(専務)が精力的に事業展開している 等 |
ホームページ | https://www.nanyoken.co.jp/ |
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相談内容・課題など
人手不足により生産が追い付かない
現在、インターネット販売を中心に順調に売上が伸びている栗きんとんであるが、人手不足もあり生産が追い付かない状況になりつつある。令和元年度、新しく出来た『岐阜県小規模地場産製造業ものづくり技術向上支援助成金』を活用し、栗の皮むきから裏ごしまでの過程を自動で行う機械を導入することで、課題を解決し、生産性の向上を目指す。
支援内容・活用した支援メニューなど
①岐阜県小規模地場産製造業ものづくり技術向上支援助成金 (R元年度)
上記の課題を解決するための経営計画を策定。その計画の目的となる機械導入による生産性の向上に向け、事業が円滑に遂行できるように「岐阜県小規模地場産製造業ものづくり技術向上支援助成金」を活用。申請書作成支援や提案活動を実施した。遂行に当たっては専門家と共に連携しながら実施したことでスムーズに行うことができた。
支援室職員と共にJimdoによるHP作成支援を実施。
②栗の自動皮剥き機(ロール型裏ごし機)の導入
栗きんとんの製造工程の中で人手と時間がかかる工程を機械化(省力化)することが可能となった。
成果・改善効果など
栗の自動皮剥き機(ロール型裏ごし機)の導入
機械設備導入により下記のような成果・改善効果が上がった。
①加工処理時間の短縮
機械設備導入前は手作業により20kgの栗の処理に45分かかっていた工程が機械化により10分で行えるようになり4.5倍の効率化が図られた。当初の処理予想時間は6分であったが、これは運用して間もなく運用に慣れていないのが大きな要因となっている。今後効率的な人の配置にするなどの改善を行い、運用に慣れてくれば当初目標の6分・生産率7.5倍に近づけることは可能である。
②加工処理人数の削減(省力化)
これまで5名で行っていた工程を2名で行えるようになり当初目標と同じ3名の削減が図られた。
③作業環境の改善(働き方改革)
なにより事業者自らが売上を上げるため事業を行いたいと、たえず相談してくれるようになったことが成果である。
事業者の声
過去に販路開拓のために補助事業を活用することはあったが、機械設備導入について活用することがなかった。そんな中で申請書作成から補助事業後の対応や成果の把握方法等について支援を頂き、事業を実施し成果が上がり嬉しく思っています。」
実際に、大幅な生産性向上や省力化が実現でき、今後の事業展開も明確に描くことができるようになりました。商工会や公的な支援制度によるサポートを受けられて感謝しています。