支援実績
店主一家の得意分野を武器に!ジビエ肉部門立ち上げによる事業の多角化支援|お茶の子彩菜
支援企業の概要
代表 | 曽我 百合子 氏 |
---|---|
創業 | 令和元年 |
従業員 | 1名 |
事業内容 | ジビエ肉部門の立ち上げ EC販売による新たな挑戦 |
強み・特長 | 地元の人でにぎわう喫茶店。土日限定営業。 人気メニューは店主の作るボリューム満点のモーニングです。 喫茶店としては珍しいジビエ肉を使った料理も提供しています。その背景には夫が猟師をしており、新鮮なシカやイノシシを調達し解体する技術を持っていることがあります。また、長年生活の中で培ったジビエ肉等の特殊な食材を美味しく調理できる店主の腕前が活かされています。 |
相談内容・課題など
「喫茶店営業は業績が不安定」…コロナ禍となり、喫茶店は時短要請等の対象ではないにしろお客様の移動自粛の影響は甚大であった。また、現状店舗スタッフは娘と代表による二人三脚で運営しているため、営業することができる時間・日数は限りがあった。
「限られた営業日数・人員で収益を最大化する運営を目指していく」にはどうすればよいか考えた結果、
ジビエ部門立ち上げによる第2の柱となる事業構築と、ジビエを切り口とした喫茶部門への相乗効果(高付加価値化)を方針に経営計画を策定しました。
支援内容・活用した支援メニュー
①ジビエ部門立ち上げを行う事業計画策定、ビジネスモデルの考案
シカやイノシシ等ジビエ肉、加工品等を自社一貫製造により提供。狩猟の段階から自社にて行う。
コロナ禍で拡大するEC取引市場や家庭食へのこだわりの高まり(おうち時間充実)や健康志向といった現況の中、
店主のジビエへの情熱、ノウハウ、狩猟ルート等、持ち合わせていた本来の強みを最大限活用した事業計画を策定。
②アフターコロナチャレンジ補助金(新たなチャレンジ)の活用
ジビエ肉の解体、精肉、調理、加工を行う為の施設の改装工事や、必要な機械装置(瞬間冷凍機や真空包装機等)導入にて活用。
③製品の販路開拓支援、ネットショップBASE、SNS運用の実行支援
自社にて製造した製品は、ネットショップとSNSを活用し全国販売を行う。
開業直後は販路が安定することは現実的ではない為、近隣の道の駅やふるさと納税返礼品への出品も併せて行い、多角的な販路を想定し展開。
成果・改善効果など
①店主の念願の達成
ジビエ部門は長年の念願であった。コロナ禍を機会と捉え前向きな事業展開の第一歩の後押しをすることができた。
②第2の柱となる事業構築による経営の安定化
喫茶部門はコロナ等の外的要因による影響を受けやすい。2つの柱で事業を行っていくことで経営の安定化や事業の持続的な発展に寄与する。
③地域資源の有効活用
地域課題として、近隣でジビエ肉を引き受け販売まで行う業者がいなかった。
今後は地域の連携も図っていきジビエ肉を地域資源として有効活用していくような展開をしていきたい。
事業者の声
長年ジビエ部門の立ち上げは展望として抱いていたが、コロナ禍となり中々設備投資を行うほど前向きになれなかった。アフターコロナチャレンジ補助金の活用を提案いただき、こういう時だからこそ前を向いて事業を躍進させようというモチベーションになることができました。ジビエという商材を柱に地域も巻き込み、新たな特産品となれるよう今後も取り組んでいきたいです。
補助金というものを使い慣れておらず、計画書の作成や書類の整備といった事務が大変でした。商工会のような支援機関のサポートは私共のような個人事業者には必要不可欠だと実感しました。もっと多くの方に商工会の使い方を知ってほしいと思います。
補助事業にて導入①
「ショックフリーザー」補助事業にて導入②
「卓上型真空包装機」補助事業にて導入③
「ホテルパン」
新商品 猪肉スライス 新商品 鹿肉ソーセージ